2025/07/24 14:33
皆さんこんにちは。アーティスト・文筆家の眞野丘秋です。
今日は『12ヶ月で学ぶ 現代アート入門』(美術出版社)という本を読んだのでシェアさせてください。
この本は、アートをめぐる12のテーマで語られて、5人のアーティストにインタビューするという構成で成り立っています。
私は現役のアーティストですが、全体を通して入門書のようには思えなくて、
私の頭が悪いからなのか、中級程度の読み応えでした。
著者の肩書が文化研究者ということで、学者さんですので、
アートについて、ちょっと頭で考えすぎかな?とも感じましたが、
真摯にアートに向き合っておられることが分かる文章で、
誠実なお人柄なんだろうな、ということが推察されました。
全12回の最後のテーマである「ケア」の思想に興味があったのでこの本を買ったと言っても過言ではなく、私がそもそも社会不適合者だから、以前からアートと福祉が交わる点に注目していました。
そして、本書ではたびたび登場するソーシャリー・エンゲージド・アートですが、私が何年も前から、いつかぜひ、このアートを習得して、研究して、実践していこうと考えているアートです。
今ではこのアートが主流になりつつあると記されていましたので、時代も変わったんだな~と感慨深かったです。
こういう良書が、1冊ずつ、世の中に出てくることに喜びを感じます。
私も微力ながら、日本の現代アートの進歩と発展に寄与できれば嬉しいです。

