2025/08/02 14:00
皆さんこんにちは。アーティスト・文筆家の眞野丘秋です。
ドローイング「無題 210606」をご紹介します
このたびBASEショップにて発表するのは、2021年に制作した小品ドローイング「無題 210606」です。
縦101×横255mmというコンパクトな画面に、アクリル絵具の濃密な色面と色鉛筆の繊細な線が混ざり合い、水彩紙ならではのにじみが揺らぐような呼吸を感じさせます。
手のひらサイズだからこそ、間近で何度も目を凝らしたくなる――そんな親密さを味わっていただける一枚です。
制作背景とコンセプト
「210606」という数字は、私がその日、胸に刻んだ感情と記憶の暗号。タイトルをあえて“無題”としたのは、見る方自身の思考や物語を重ねてもらいたいからです。
アクリルの鮮烈さが、瞬間的なインスピレーションを映し出す。
色鉛筆の描線が、記憶の断片やささやかな声をそっとささやく。
紙の余白が、あなた自身の内面と対話するための静かな呼吸スペースを生む。
この3つが交差することで、たとえ小さな紙片であっても、広がりを持った物語が立ち上がります。
飾り方のご提案とメンテナンス
「無題 210606」は小さいながら、そっと目を引く奥行きを秘めています。ぜひ以下のコーナーに飾ってみてください。
間接光が優しく差し込む壁面のミニマルな額装
書棚やデスクの片隅に置いて、日々の集中とほっと一息の境目に
複数の小品と組み合わせて、自分だけのインスタレーションを楽しむ
なお、強い直射日光は絵具と紙の劣化・退色を早める原因となります。
屋内でも窓際の直射光は避け、間接光ややわらかな照明環境でお楽しみください。
作者からのメッセージ
このドローイングは、自分自身の内側をそっと探るような時間の産物です。
小さくとも色と線はときに大きな声を持ち、鑑賞する方の心に小さなざわめきを残すことを願っています。
日常のささいな瞬間に立ち止まり、手のひらサイズの宇宙を巡るひとときをお届けできれば幸いです。
BASEショップのギャラリーページにて、いつでもご購入いただけます。
どうぞ日常に寄り添う小さな宝物を、あなたのお手元へお迎えください。
