2025/10/09 10:08
再生された高級水彩紙の白さに、色鉛筆の細やかな縦の記憶と黒の即興的な筆致が重なるドローイングです。
作品の魅力(視点と見どころ)
色の層:細い色鉛筆のストロークが重なり合って、中心に穏やかな密度をつくります。光の角度で見え方が変わり、時間とともに表情が変化します。
黒の筆致:上から走る黒い線は文字性を持たず、動きや問いかけをそのまま画面に残します。余白との対比が画面に緊張と静けさを生みます。
小さな赤の点:画面内にさりげなく配された赤は、記憶や断片を象徴するように機能し、視線のリズムを整えます。
支持体の物語:高級再生水彩紙を用いることで、素材自体の経年の表情と新たな制作行為が対話する作品となっています
技術情報
タイトル:無題 210427 / Untitled 210427
制作年:2021年4月
素材:アクリル絵具、色鉛筆、水彩紙(高級再生紙)
サイズ:縦60×横231mm
技法:ドローイング・ミクストメディア
所蔵:作家蔵
購入方法と発送について
価格:10,000円(税込)
販売先:MANO ART SHOP(BASE)掲載ページよりお求めください。
配送方法:レターパックライト(全国一律430円)にて発送します。
備考:額装は含まれていません。展示の際はシンプルなマット額をおすすめします。
飾り方の提案と保存のポイント
飾り位置:視線よりやや低めの位置に飾ると、日常の中でふと目を留めやすくなります。
照明:やわらかな室内光での観賞を推奨します。直射日光や高温多湿を避けてください。
額装:細いマットを入れて余白を生かすと、作品の静けさが際立ちます。額はナチュラルトーンまたは黒の薄縁がおすすめです。
作家からの言葉
再生された紙に新たな線を刻むことは、小さな再生の行為だと考えています。
繰り返される色の粒と、偶発的に走る黒の線が交差する場所を切り取り、見る人の内側にささやかな響きを残すことを願って制作しました。
日常の一隅で、ふと立ち止まる時間を生む一枚であれば幸いです。
